私たちが普段、スーパーで買って食べている鶏肉の多くは若鶏(ブロイラー)
と呼ばれているものです。対して、地鶏、銘柄鶏というものもあります。
違いは何でしょうか?
まず、ブロイラーです。簡単に言ってしまうと「短期間で出荷する食用の若鶏」
です。通常、成鶏となるまでには、ふ化してから4~5ヶ月かかりますが、ブロイ
ラーは、40~50日と非常に短いです。
次に地鶏です。
地鶏はJAS(日本農林規格)で基準が定められています。この基準に合致していな
いと地鶏とは名乗れません。
基準は4つあります。
①「巣雛」・・・・在来種(会津地鶏、烏骨鶏、黒柏鶏、土佐九斤、名古屋種、
比内鶏など)を片親か両親に使い、その出生の証明ができ
ること
②「飼育期間」・・ふ化から80日以上あること
③「飼育方法」・・ふ化から28日以降は平飼いされていること
④「飼育密度」・・ふ化から28日以降は1㎡あたり10羽以下の環境下であること
代表的な地鶏・・・駿河シャモ、比内鶏、名古屋コーチン、近江しゃも、宮崎地鶏
など
地鶏には、基準がありますが、生産地によって特色があります。
駿河シャモは地鶏です。えさに静岡県産のお茶を混ぜていることが特色です。
最後に銘柄鶏ですが、地鶏の基準にはあてはまらない、飼料や飼育期間を工夫し、
こだわって育てられた食鶏のことです。
代表的な銘柄鶏・・・南部どり、紀州うめどり、伊勢赤鶏など